仙骨のズレが背骨のゆがみになり頭痛につながる
西荻窪南口徒歩3分のところにある西荻窪南口きりん堂整骨院です。
今回は仙骨、背骨のズレと頭痛の関係についてお伝えしていきます。
仙骨は背骨の一番下にある骨です。
尾てい骨を触ってみてください。
その上にあるわりと平らな骨が「仙骨」です。
逆三角形の骨で、身体のちょうど真ん中、骨盤の中央に位置して左右にある腸骨との間に仙腸関節をつくり、上半身と下半身をつなぐ唯一の骨であり背骨の土台となっています。
寛骨は、腸骨、恥骨、坐骨という3つの骨が癒合してひとつとなったもので、骨盤を形成します。
上半身の重みを一点で受ける仙骨と、歩くときに足から伝わる衝撃を吸収する腸骨(寛骨) の間にある仙腸関節は、身体の要といわれる骨盤のなかでもとくに大きな負荷がかかる部 位です。
過大な負荷に耐えられるように関節の接触面は線維軟骨で覆われ、周りは強靭な靱帯によって固定されています。
そのため、長い間、仙腸関節は可動域が2~3ミリしかない”動かない関節〟と考えられていました。
ところが、さまざまな症状を抱える人たちの仙骨を観察すると、多くの人に仙骨のズレがみられ、なかには数センチもズレている人がいることもあり、高度なテクニックが必要ですが軽めに力を加えると相手の方の仙骨を矯正できることがわかりました。
また、自分自身で運動をおこなうことによって仙腸関節が動けばかなり矯正できることもわかりました。
一般的には「もともとは5つの仙椎(椎骨) で構成されていたものが、成長とともに癒合し、30代半ばまでには完全にひとつになったもので、前面にある4本の畝のような横線はその名残」といわれています。
代償姿勢~ゆがんだ背骨は頚椎のズレにつながる
仙骨がズレることで、最初に影響を受けるのは腰椎です。
仙骨は構造上、前にズレることはありませんが、仙骨が後ろにズレた状態(後方変位)になると腰椎の前弯が小さくなり、胸椎の後弯が大きくなります。
すると、上体のバランスをとるために頭が前に出るようになり、胸椎のカーブはより大きくなって背中が丸くなって円背、一般的には“猫背〟と呼ばれる状態になります。
これを「代償姿勢」といいます。
この状態では上半身の重心を受けてまた仙骨が後方に変位し坐骨神経が引っ張られ、症状を起こすという悪循環になります。
しかも仙骨は、後ろだけでなく左右にもズレます。
そのため仙骨が右に傾けば上の腰椎も右に傾き、その上の胸椎はバランスをとるために左 に傾くため、仙骨のズレがひどくなると背骨がS字のように曲がったり、あるいは後ろへ のズレと左右のズレが重なってしまうことも起こるのです。
そして、こうした背骨のズレは、最終的に頚椎のズレにもつながります。
頚椎は、5~ 7㎏もあるといわれる重い頭を支えるため、もともとゆがみやすい部位です。
不眠、頭痛の予防・改善
頚椎1番(アトラス)のゆがみを正し、頭を支える首の筋肉を鍛える
頭痛にはさまざまな原因がありますが、検査をしても原因がわからない頭痛の場合、多くは頭蓋骨自体がズレていたり、仙骨のズレによる代償姿勢によって頚椎がゆがんでしまっていることが原因と考えられます。
頚椎は、重い頭を支えているためにゆがみやすく、とくに頚椎1番と頚椎2番が後ろにズレると、その奥にある延髄ごと脳神経や脳の血管が引っ張られて神経の伝導異常が起こります。
これが不眠、頭痛などさまざまな不調を招くのです。
まずは頭蓋骨のすぐ下にある頚椎1番 (アトラス環椎)に働きかけて頚椎の後方へのズレや左右のねじれを矯正し、首の筋肉を鍛えて重い頭を支える筋力をつけましょう。
西荻窪南口きりん堂整骨院では首や頭を見るだけではなく全体のバランスを見ながら頭痛の原因を探っていきます。
頭痛でお困りの方は痛みを我慢しないで西荻窪南口きりん堂整骨院にお越し下さい。
参照:歪みを整える背骨コンディショニング
日野秀彦