子供の肩こりは何が原因か?
肩こりには、その年齢による特徴があります。
子どもや若い人は、宿題が増えてきたり、塾通いが始まることで、勉強する時間も増え て、からだ全体の筋肉を大きく使わなくなります。
また、毎日スポーツをしていても、運動後に筋肉のストレッチングをしていない場合もあります。 スポーツ動作においても、間違った身体の使い方から、こりが生じることもあります。
体を大きく動かさなくなったり、筋肉のストレッチングを怠っていると、成長期に骨がど んどん伸びるけれど、筋肉が充分に伸びて成長しなくなり、からだの柔軟性が低下し、不 良姿勢になり、肩こりや首こりが生じるのです。
また、最も働き盛りの年代では、仕事中の精神的緊張状態やねこ背などの不良姿勢、長 時間の労働などが原因で生じます。 男女ともに一定の姿勢で手を使う単純事務作業に従事 している人や、専業主婦に発症することが多いです。
作業強度として、指先に連続的に同一強度を強いると、肩まわりや腕の筋肉は指先を自由に動かすために持続的に収縮しっぱなしになります。
そうなると、肩まわりや腕の筋肉は、収縮 弛緩による筋肉のポンプ作用が弱くなり、血流障害が起こり、筋肉疲労が生じることになります。
加えて、作業場の明るさ、机の高さ、仕事のスピードや量などの環境的要素も原因とな ります。また、リンパの流れがとどこおり、むくむことによってもこりが強くなります。
高齢者では、変形性関節症などの退行変性により姿勢も悪くなり、筋肉が過剰に収縮することによる二次的な肩こりが比較的多いのが特徴です。
女性と男性はどちらがこりやすい?
こりやすさに性差はありませんが、その症状には男女によって傾向があります。
女性は腕の重さを支える僧帽筋上部線維が弱いことが多く、なで肩になりやすいです。
性は逆に僧帽筋上部線維も肩甲挙筋も緊張して、いかり肩になりやすいです。
首から肩の広い範囲にある僧帽筋上部線維のこりを自覚する人も多いので、いかり肩ならこの筋肉は充分にほぐして伸ばす必要があります。
もちろん男女ともに、スポーツ経験や筋力の違いによって、逆の形になることもあります。
なで肩の女性(あるいは男性でも)ですが、この人も僧帽筋上部線維のこりを自覚しています。
なで肩では、この筋肉の力は弱いながらも、腕をつりあげようと頑張ってこっているのです。
やはり両腕で約8㎏の重さを支えるのは大変です。
そのためにも、正しい姿勢の獲得が男女ともに重要になってきます。
西荻窪南口きりん堂整骨院では、徒手療法、運動療法、運動や生活の指導など、肩の痛みを改善するための治療を行います。
肩の痛みを感じたら、痛みに悩んでいたら、がまんしないで西荻窪南口きりん堂整骨院を受診してください。
参考資料 肩こりの9割は自分で治せる 著作:理学療法士・医学博士 竹井仁