西荻窪駅南口徒歩3分、西荻窪南口きりん堂整骨院です。
今回は急性腰痛症(ぎっくり腰)についてお伝えさせていただきます。
ちょっとしたきっかけで突然激しい腰痛が起こる。
海外では「魔女の一撃」といわれる 激烈な痛み。
急に強い腰の痛みが起こる 「急性腰痛」の代表的なものが、いわゆる「ぎっくり腰」です。
多くは不意に前かがみになったり腰をひねったりする動作が引き金になって突然、腰に激痛が起こります。
準備もなく重い物持ち上げたときや、中腰での長時間仕事をしたりすることでも起こります。
十分なウォーミングアップをしないで運動したり
くしゃみやせきで起こることもあります。
なかには思い当たるきっかけがないという人もいます。
痛みは激烈で、ひどい場合はその場で動けなくなります。
腰椎の椎間関節の捻挫をはじめ、
筋肉、筋肉を包んでいる筋膜、靭帯、
椎間関節などのさまざまな問題が考えられますが、
ギックリ腰では検査をしても明らかな原因は見つからないことも。。
ぎっくり腰の多くは、準備状態にない腰の筋肉に、急激に負荷がかかることによって起こりやすく、
腰椎に椎間関節がわずかにずれていることや、椎間板が傷ついいる人や
腹筋や背筋の筋肉が衰えた人にも多く見られます。
変形性脊椎症や、もともと椎間板に障害のある人にも起きやすいといわれます。
安静は短期的にとどめえて早く日常生活に戻る
ぎっくり腰が起こった直後、激しい痛みで動けないときは、
まずはいちばん楽な姿勢をとって安静にしましょう。
ただし、いつまでも安静にしていればよいというものではありません。
最近では安静が長引くとかえって治りが遅れ、
むしろ動いたほうが早く回復することが、多くの研究から明らかになっています。
発症直後は激痛を起きていますので、
無理に動く必要はありませんが無理のない範囲でなるべく動くようにして、
徐々にふだんの生活に戻していきましょう。
ですが、何でもかんでも無理して動けばよいのかというと、
やはり動くと悪化する場合も中にはあります。
それは、腰痛の原因によるのです。
動いたほうが良い腰痛
動いたほうが良いのは、基本的に筋肉、
関節の硬さからくる腰痛や心理的なストレスからくる腰痛です。
ひとつの見分け方としては、
運動やウォーキングをしていて辛さが和らいでくるかどうかです。
和らいでくるようであれば、安静にしすぎず、
少しづつ体を動かしていきましょう。
動かないほうが良い腰痛
逆に動かないほうが良い腰痛もまれにあります。
動き方にもよるのですが、
例えば脊柱管狭窄症という神経が傷害される腰痛ですと、
歩いていると痛みが強くなってきて、
さらに歩いているとどんどん痛みが増してきます。
無理しての歩きすぎはよくないのですが、
適度に歩く分にはむしろそのほうが良いことも多いので
専門家と相談しながら動いていく形が推奨されます。
ぎっくり腰を何度も繰り返してしまう。
ぎっくり腰が治らず慢性化することはありませんが、再発することはあります。
再発する原因は、腰を支える筋肉や椎間関節などがトラブルを起こししやすい状態になっていることが考えられます。
気づかないうちに少しずつ腰椎に捻挫を起こしていて、
それを繰り返しているうちに、椎間板が傷つき、
椎間板ヘルニアになることもあります。
繰り返す人は筋肉を鍛えたり、肥満を解消したり、
日常の姿勢や動作に気をつけるころが予防につながります。
参考文献:
首・肩・腰・ひざの痛みをなんとかしたい!
監修:東京厚生年金病院 副院長伊藤晴夫