
夜はそれほど気にならなかった。
普通に布団へ入り、そのまま寝た。
ところが翌朝。
身体を起こそうとした瞬間、
肩甲骨の内側にズキッと痛みが出る。
「変な寝方をしたかな?」
と思いながら身体を動かしていると、
30分ほどすると少し楽になる。
そして夜になるころには、朝ほど気にならない。
でも翌朝、
また同じ場所が痛い。
こんな肩甲骨まわりの症状はありませんか?
朝の痛みというと、
枕・マットレス・寝相
が最初に気になると思います。
もちろん寝具が合っていないことで身体がつらく感じる方もいます。
ただ、西荻窪南口きりん堂接骨院では、
「朝痛い=寝具が原因」
とはすぐに考えません。
朝だけつらいのであれば、
その日の朝だけを見るのではなく、
前日の夜から身体に何が起きていたのか
までさかのぼって考えます。
夜10時|寝る前は本当に何ともなかった?
朝の肩甲骨痛を考えるとき、
まず確認したいのは、
寝る前の状態です。
例えば、
その日は一日中デスクワークだった。
夕方には肩甲骨の内側が重かった。
帰宅後はソファでスマホ。
そのまま入浴して寝た。
この場合、
寝たことで突然肩甲骨に負担が生まれたとは限りません。
すでに日中から肩甲骨周辺が疲れていて、
朝の最初の動作で症状を感じた可能性もあります。
だから、
「朝起きたら痛かった」
だけではなく、
前日の夕方はどうだったか
も大切な情報です。
深夜|寝ている間は身体をほとんど動かしていない?
睡眠中は、
起きているときほど自由に身体を動かしません。
同じ姿勢が長く続いたり、
寝返りで姿勢を変えたりします。
ここで大切なのは、
「横向きで寝るのが悪い」
「仰向けが正解」
と決めることではありません。
横向きの方が楽な人もいれば、
仰向けの方が楽な人もいます。
見るべきなのは、
どの姿勢のあとに症状が出やすいか
です。
右を下にして寝た翌朝だけ右の肩甲骨がつらい。
仰向けでは平気。
そんな差があれば、
寝姿勢が一つのヒントになります。
寝返りの瞬間はどうですか?
朝の痛みについて、
意外と聞きたいのが寝返りです。
夜中に寝返りしたときから痛かった。
寝返りでは平気だった。
朝になって身体を起こした瞬間だけ痛かった。
これはかなり違います。
寝返りでは、
肩だけでなく、
胸郭。
背骨。
骨盤。
まで一緒に回ります。
そのため、
肩甲骨の内側が痛くても、
実際には背中全体の回旋動作で症状が出ている場合があります。
そこで、
左右へ寝返りする。
身体を少しひねる。
胸郭を動かす。
こうした動作も確認します。
朝6時|目が覚めた直後は「まだ動いていない」
ここが今回の記事で一番見たいところです。
起きた直後、
まだ布団の中にいる。
この時点ですでに痛いでしょうか?
それとも、
横になっているだけなら平気で、
身体を起こした瞬間に痛い
でしょうか。
さらに、
腕を伸ばした瞬間。
寝返りした瞬間。
肘をついて起きた瞬間。
どこで症状が出るのかを分けます。
「朝痛い」
という一言だけでは、
この違いが分かりません。
起き上がるとき、肩甲骨で身体を支えていませんか?
ベッドから起きるとき、
仰向けから勢いよく起きる方もいます。
横向きになって、
肘や手で身体を押して起きる方もいます。
このとき、
肩や肩甲骨周辺には力が入ります。
例えば、
横向きになるまでは平気。
肘をついて身体を起こした瞬間に痛い。
この場合、
睡眠そのものより、
起き上がり動作で肩甲骨まわりへ負担がかかっている
可能性も考えます。
起きて30分すると楽になるなら
朝はつらい。
でも、
顔を洗う。
着替える。
朝食を準備する。
少し歩く。
そうしているうちに楽になる。
この時間変化も重要です。
動き始めることで、
首・肩・胸郭などが動きやすくなり、
症状の感じ方が変わることがあります。
そのため、
「朝7時に痛かった」
だけでなく、
7時30分はどうだったか
まで見ます。
逆に、
動けば動くほど強くなる場合は、
また別の見方が必要です。
枕の高さを毎日変える前に確認したいこと
朝肩甲骨が痛いと、
最初に枕を疑う方は多いです。
枕を高くする。
低くする。
タオルを入れる。
別の商品に買い替える。
もちろん、
枕の高さによって首や肩の位置が変わるため、
確認する意味はあります。
ただ、
毎日のように高さを変えてしまうと、
何によって症状が変わったのか分からなくなることがあります。
まずは、
仰向けと横向きで違うか
首の向きを変えると肩甲骨も変わるか
を見ます。
首の位置によって肩甲骨の症状が変わるのであれば、
肩甲骨だけではなく首周辺も確認する必要があります。
「朝だからストレッチ」は強くやりすぎない
起きた瞬間に背中がつらいと、
思い切り伸びたくなると思います。
両腕を頭の上へ伸ばす。
肩甲骨を強く寄せる。
身体を大きくひねる。
でも、
朝一番から痛みを我慢して大きく動かす必要はありません。
まずは、
呼吸する。
肩を軽く動かす。
肘を曲げ伸ばしする。
身体を小さく左右へ動かす。
くらいから始めます。
そして、
動かしたあとに症状がどうなるかを確認します。
朝の痛みなのに「仕事中の姿勢」も見る理由
「朝が痛いのに、なぜ昨日の仕事を見るんですか?」
と思うかもしれません。
でも、
身体は朝になった瞬間にリセットされるわけではありません。
前日に、
長時間パソコンを使っていた。
マウス側の肩甲骨だけ疲れていた。
重い荷物を持っていた。
子どもを片側で抱いていた。
そのあと睡眠に入る。
この流れであれば、
朝の症状にも前日の負担が関係している可能性があります。
そのため、
朝だけを見るのではなく、
前日の午後から翌朝までを一本の流れとして見る
わけです。
西荻窪南口きりん堂接骨院では「昨日の夜」から聞きます
朝起きたときに肩甲骨が痛い方の場合、
最初から、
「どんな枕ですか?」
だけを聞くわけではありません。
前日は何をしていた?
寝る前には症状があった?
どちら向きで寝ることが多い?
寝返りでは痛い?
目覚めた瞬間から痛い?
起き上がる瞬間?
何分くらい動くと変わる?
こうして、
夜から朝までの経過
を整理します。
そのうえで必要に応じて、
首。
肩関節。
肩甲骨。
胸椎。
胸郭。
などを確認します。
身体の状態に合わせて、関節モビライゼーション、筋膜へのアプローチ、トリガーポイント療法、カウンターストレイン、メディカルマッサージなどを組み合わせます。
再テストも「寝たふり」ではなく起き上がりを見る
朝の症状を院内で完全に再現することは難しい場合があります。
そのため、
できる範囲で、
仰向け。
横向き。
寝返り。
肘をつく。
起き上がる。
といった動作を確認します。
施術後にも同じように動いてもらい、
肩甲骨まわりの感じがどう変わったかを比較します。
さらに、
翌朝どうだったか。
朝の痛みが何分続いたか。
起き上がりがどうだったか。
まで見ます。
その場だけではなく、翌朝を再評価する
という考え方です。
朝の肩甲骨痛でも、こんな場合は医療機関へ
朝に強い肩甲骨・背中の痛みでも、
- 安静にしていても非常に強く痛む
- 胸痛や息苦しさを伴う
- 発熱や強い体調不良がある
- 転倒や外傷のあとから痛む
- 腕や手に強いしびれがある
- 筋力低下がある
- 夜間に強い痛みで何度も目が覚める
- 日を追うごとに症状が強くなる
場合には、
寝違えや寝具の問題と自己判断せず、
医療機関への相談を優先してください。
明日の朝は「痛いか」だけでなく、時間を見てみてください
朝起きたときに肩甲骨が痛い。
そんなときは、
枕を変える前に、
一度だけ時間を追ってみてください。
寝る前はどうだった?
夜中の寝返りは?
目覚めた瞬間から痛い?
起き上がる瞬間?
30分後は?
昨日は何をしていた?
この流れを見ることで、
単純な「寝方の問題」では見えなかった、
肩甲骨への負担が見えてくることがあります。
西荻窪南口きりん堂接骨院では、
朝の一瞬だけではなく、前日の身体の使い方から翌朝の起き上がりまでをつなげて考える
ことを大切にしています。
肩甲骨・背中の痛みシリーズ
次は、肩甲骨の高さや左右差、身体の歪みが気になる方へ。
▶ ⑤ 肩甲骨の左右差は身体の歪み?見た目だけで判断しない肩甲骨の見方
