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立ち上がるとお尻や太ももが痛いのはなぜ?動き始めに出る坐骨神経痛の見分け方

2026.09.21

長く座っていた後、

「よいしょ」と立ち上がった瞬間に、

お尻から太ももの裏へズキッと痛みが走る。

少し前かがみのまま立つと楽。

身体をまっすぐ伸ばそうとすると、また痛い。

でも、そのまま数歩歩くと少し落ち着いてくる。

このような症状はありませんか?

坐骨神経痛というと、

「歩くと痛い」
「座っているとしびれる」

というイメージが強いかもしれません。

しかし実際には、

座っている間はそこまでつらくないのに、立ち上がる瞬間だけ強く痛む

という方もいます。

西荻窪南口きりん堂接骨院では、

「立つと痛いですね」

だけで終わらせず、

立ち上がりのどの瞬間で症状が出るのか

を細かく見ていきます。


立ち上がりは一瞬に見えて、実は何段階もあります

椅子から立つ動作は、

単純に身体を上へ持ち上げているわけではありません。

座っている
↓
上半身を前へ倒す
↓
足へ体重を移す
↓
お尻が椅子から浮く
↓
股関節と膝を伸ばす
↓
身体をまっすぐ起こす
↓
最初の一歩を出す

という流れがあります。

この中で、

どこで痛みが出るか

によって見方は変わります。


前に身体を倒した瞬間に痛い人

立ち上がるためには、

最初に上半身を前へ倒します。

このとき、

お尻から太ももの裏へ痛みやしびれが出る方がいます。

「まだ立っていないのに痛い」

というのが特徴です。

この場合は、

股関節を曲げたときに症状が変わるのか。

腰を丸めたときに変わるのか。

脚の位置によって変わるのか。

を見ます。

例えば、

足を少し手前へ置くと楽になる。

逆に、脚を前へ伸ばした状態だと痛い。

こうした変化も評価のヒントになります。


お尻が浮いた瞬間にズキッとする人

もう一つ多いのが、

椅子からお尻が離れた瞬間

です。

この瞬間から、

身体は椅子ではなく自分の脚で体重を支えます。

つまり、

「座っていた状態」から

「自分で身体を支える状態」

へ切り替わります。

この切り替えで、

お尻や太もも裏へ強く痛みが出る方がいます。

ここでは、

  • 左右どちらへ体重を乗せているか

  • 痛い側へ荷重できているか

  • 身体が反対側へ逃げていないか

  • 手を使うと楽になるか

などを確認します。


身体をまっすぐ伸ばしたときに痛い人

座った状態から立つことはできる。

ただ、

最後に腰や股関節を伸ばして身体をまっすぐにすると痛い

という方もいます。

そのため、

立ち上がった直後に、

少し前かがみの姿勢で数秒止まっている。

そこからゆっくり身体を起こす。

そんな動きになることがあります。

この場合は、

単純に「筋肉が硬い」と考えるのではなく、

腰や股関節を伸ばす方向で神経症状がどう変化するか

を確認します。


「立てた後の一歩目」が一番つらい場合もあります

立ち上がるまでは大丈夫。

でも、

右脚へ体重を乗せた瞬間に痛い。

あるいは、

最初の一歩を出した瞬間に脚へしびれが走る。

このような方もいます。

つまり、

問題は「立ち上がり」ではなく、

立位になった後の最初の荷重

にある可能性があります。

この場合、

立つ動作だけ見て終わると、症状の出る場面を見逃してしまいます。

だからこそ、

立つ
↓
身体を伸ばす
↓
一歩歩く

ところまで確認します。


低いソファからだと痛いのに、硬い椅子なら平気

立ち上がりの坐骨神経痛では、

椅子の高さもヒントになります。

例えば、

ダイニングチェアなら大丈夫。

低いソファだと強く痛い。

床から立つのはもっとつらい。

この違いがあります。

低い場所から立つほど、

股関節や膝を深く曲げた状態から動き始める必要があります。

さらに、柔らかいソファでは身体が沈み込み、

立ち上がるために大きな体重移動が必要になることがあります。

つまり、

「立つと痛い」だけでなく、「どの高さから立つと痛いか」

も重要です。


手を使うと楽になるなら、それもヒントです

肘掛けや机へ手をつくと楽。

太ももへ手を置いて立つと楽。

このような場合、

「手を使わないで立たないとダメ」

とは考えません。

むしろ、

上半身で少し体重を支えたとき、症状がどう変わるか

を見る材料になります。

手を使うことで、

脚や腰へかかる負荷が変わります。

その結果、

症状が変化するなら重要な情報です。


痛い側をかばっていることに本人が気づいていないことも

実際に立ち上がりを見てみると、

痛い側へほとんど体重をかけず、

反対脚で立っている方がいます。

例えば、

右側に症状がある
↓
立つときは左脚中心
↓
身体も左へ傾く
↓
立った後に右脚へ急に体重を乗せる
↓
その瞬間に痛む

という流れです。

本人は、

「普通に立っています」

と感じていることもあります。

ここが、

実際の動作を見る意味

です。


立ち上がりは「筋力検査」だけでは分からない

立つのがつらいと、

「脚の筋力が弱いから」

と言われることがあります。

もちろん筋力は大切です。

ただし、

筋力が十分でも、

  • 体重移動が偏っている

  • 股関節の動きが少ない

  • 腰の位置で症状が変わる

  • 痛い側への荷重を避けている

ということがあります。

つまり、

立てる力があるか

だけではなく、

どう立っているか

を見る必要があります。


西荻窪南口きりん堂接骨院では「立ち上がりそのもの」を再テストします

当院では、

坐骨神経痛だから、

腰やお尻を施術して終わり、

とは考えません。

必要に応じて、

  • 腰椎

  • 骨盤

  • 股関節

  • お尻周囲

  • 下肢の神経症状

  • 足の位置

  • 立ち上がり

  • 歩行

などを確認します。

そして、

実際につらかった椅子の高さに近い条件で、

立ち上がりを再現します。

身体の状態に合わせて、

関節モビライゼーション、筋膜へのアプローチ、トリガーポイント療法、カウンターストレイン、メディカルマッサージなどを組み合わせます。

その後、

もう一度同じ立ち上がりを行います。

私たちが確認したいのは、

「お尻が柔らかくなったか」ではなく、「立つ瞬間の痛みや動き方がどう変わったか」

です。


家で確認してほしい3つのこと

症状が強くない範囲で、

次の3つを見てみてください。

まず、

どの高さから立つと痛いか。

次に、

お尻が浮く瞬間なのか、身体を伸ばす瞬間なのか。

そして、

立った後の一歩目まで痛いのか。

この3つだけでも、

「立ち上がると痛い」

という症状がかなり具体的になります。


こんな症状は医療機関へ

坐骨神経痛のようなお尻から脚の症状でも、

  • 脚の力が急に入りにくくなった

  • つま先や足首が上げにくい

  • しびれが急速に広がっている

  • 両脚に強い症状がある

  • 股の周辺の感覚がおかしい

  • 排尿・排便の異常がある

  • 強い安静時痛や夜間痛が続く

  • 大きな外傷後から症状が出た

場合は、整形外科など医療機関での評価を優先してください。


「立つと痛い」ではなく「どこで痛いか」まで見る

立ち上がると坐骨神経痛が出る。

それだけでは、

まだ情報が足りません。

大切なのは、

前に倒したとき?
お尻が浮いた瞬間?
身体を伸ばしたとき?
体重を乗せたとき?
一歩目?

と分けることです。

さらに、

高い椅子ではどうか。

低いソファではどうか。

手を使うと変わるか。

ここまで見ると、

その人特有の「立ち上がり方」が見えてきます。

立つたびにお尻や太ももが痛む方は、

次に椅子から立つとき、

痛みが出る“瞬間”

を一度確認してみてください。

それが、立ち上がりで起こる坐骨神経痛を考える大切なヒントになります。


坐骨神経痛シリーズ

次は、歩いているうちにお尻から脚が痛くなる方へ。

▶ ④ 歩くとお尻から脚が痛いのはなぜ?歩行で強くなる坐骨神経痛の考え方

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