
「腕を上げる途中で肩が痛い」
「棚の上の物を取ろうとするとズキッとする」
「以前より腕が上まで上がらなくなった」
このような症状があると、
「五十肩かもしれない」
と思う方は多いと思います。
ただし、腕を上げたときの肩痛は、すべてが五十肩とは限りません。
西荻窪南口きりん堂接骨院では、
どの角度で痛いか
自分で上げたときと、人に動かしてもらったときで違うか
夜間痛があるか
肩甲骨がどのように動いているか
まで確認します。
そもそも五十肩とは?
一般に五十肩と呼ばれる状態は、肩関節周囲炎と呼ばれることがあります。
特徴の一つは、
肩が痛いだけではなく、徐々に動かしにくくなること
です。
例えば、
-
腕を上げにくい
-
背中に手を回しにくい
-
髪を結びにくい
-
上着を着ると痛い
-
夜中に肩が痛む
といった症状がみられます。
ただし、症状の出方には個人差があります。
そのため、
「50代で肩が痛い=五十肩」
と年齢だけで判断することはできません。
五十肩では「時期」によって症状が変わることがあります
五十肩では、症状の経過を大きく見ると、
痛みが強い時期
↓
動かしにくさが目立つ時期
↓
少しずつ動きが戻る時期
という変化をたどることがあります。
もちろん全員が同じ経過になるわけではありません。
しかし、この違いを考えずに、
「固いからもっと伸ばそう」
とすると、痛みが強い時期には負担になる場合があります。
逆に、痛みが落ち着いているのに全く動かさない状態が続けば、動きにくさが残ることもあります。
そのため、
今は“痛み”が中心なのか、“硬さ”が中心なのか
を確認することが重要です。
腕を上げる肩痛を3つの視点から見ます
① どの角度で痛むのか
腕を上げるとき、
最初から痛いのか。
肩の高さ付近で痛いのか。
最後まで上げたところで痛いのか。
この違いは重要です。
例えば、
途中の一定範囲だけ痛い
という場合は、いわゆるペインフルアークのような反応がみられることもあります。
一方で五十肩では、
痛みだけではなく、
肩全体の動く範囲そのものが小さくなっている
ことがあります。
そのため、
「どこで痛いか」と「どこまで動くか」を分けて見ます。
② 自分で上げた場合と、他人に動かしてもらった場合の違い
肩の評価では、
自動運動と他動運動
の違いを見ることがあります。
自動運動とは、
自分の力で腕を動かすこと。
他動運動とは、
力を抜いた状態で他の人に動かしてもらうことです。
例えば、
自分では腕が上がらない
↓
でも力を抜くと比較的上がる
という場合と、
自分でも上がらない
↓
他人に動かしてもらっても硬くて上がらない
という場合では、状態の捉え方が変わります。
五十肩では、他動運動でも制限がみられることがあります。
ただし、
この検査だけで病名を決めることはできません。
痛みの場所、経過、筋力、外傷歴などと合わせて考える必要があります。
③ 肩甲骨が早く動きすぎていないか
肩関節が十分に動きにくくなると、
腕を上げるために、
肩甲骨をいつも以上に動かして補う
ことがあります。
例えば、
-
肩をすくめる
-
肩甲骨が早く持ち上がる
-
身体を横へ倒す
-
腰を反らす
といった動きです。
一見すると腕は高く上がっていても、
実際には肩関節以外が頑張っていることがあります。
そのため、
「腕が何度まで上がったか」だけでなく、「どうやって上げたか」
を見ることが大切です。
五十肩と腱板由来の肩痛は同じではありません
肩が上がらないと、
「五十肩ですね」
と言われることがあります。
しかし、肩の痛みには腱板など別の組織が関係する場合もあります。
例えば、
-
外傷後から急に腕が上がらない
-
腕を上げる力が明らかに弱い
-
自分では上がらないが、他人に動かしてもらうと動く
-
特定の角度で強く痛む
といった場合は、五十肩以外も考える必要があります。
だからこそ、
五十肩という名前を先につけるのではなく、症状の出方を整理すること
が重要です。
夜間痛があるかも大切です
五十肩では、
夜中に肩が痛くて目が覚める
という訴えも少なくありません。
特に、
-
痛い側を下にすると眠れない
-
寝返りでズキッとする
-
日中より夜の方が痛い
という場合は、
日中の動きだけでなく、夜間の症状も確認します。
夜間痛が強い場合は、無理にストレッチを繰り返すよりも、
まず痛みを悪化させない範囲を見つける
ことが大切です。
当院で確認するポイント
西荻窪きりん堂接骨院では、必要に応じて、
-
前から腕を上げる
-
横から腕を上げる
-
自分で動かす
-
力を抜いて動かしてもらう
-
肩の外旋・内旋
-
肩甲骨の動き
-
頚椎・胸椎
-
夜間痛の有無
-
外傷歴
などを確認します。
特に重要なのが、
左右差と動きの質
です。
反対側と比べてどこが違うのかを見ることで、単純な「硬い・柔らかい」だけでは分からない情報が得られます。
自宅でできる簡単チェック
痛みが強くない範囲で行ってください。
① 前から腕を上げる
どこまで上がるか、どの角度で痛むか確認します。
② 横から上げる
前から上げた場合と違いがあるか見ます。
③ 肩をすくめていないか
鏡を見ながら、
痛い側だけ肩が耳へ近づいていないか確認します。
④ 左右を比べる
痛みだけでなく、動く範囲にも差があるか見ます。
痛い時期に無理やり伸ばさない
五十肩では、
「固まるから、とにかく動かした方がいい」
と思われがちです。
しかし、痛みが強い時期に、
強く引っ張る・反動をつける・痛みを我慢して上げる
ことはおすすめできません。
運動は必要になることがありますが、
その時期に合わせて負荷を調整することが重要です。
西荻窪南口きりん堂接骨院が重視すること
当院では、
「五十肩だから肩をほぐす」
だけでは終わらせません。
必要に応じて、
-
肩関節
-
肩甲骨
-
鎖骨
-
頚椎
-
胸椎
-
胸郭
まで確認します。
身体の状態に応じて、
-
関節モビライゼーション
-
筋膜へのアプローチ
-
トリガーポイント療法
-
カウンターストレイン
-
メディカルマッサージ
などを組み合わせます。
そして、
評価
↓
アプローチ
↓
もう一度腕を上げる
という再テストを行います。
確認したいのは、
肩が柔らかくなったかだけではなく、痛む角度や動かせる範囲がどう変わったか
です。
医療機関へ相談した方がよい肩痛
次のような症状がある場合は、整形外科などへの相談を優先してください。
-
転倒後から急に肩が痛くなった
-
急に腕が上がらなくなった
-
明らかに力が入らない
-
強い腫れ・赤み・発熱がある
-
強い安静時痛が続く
-
手や腕に強いしびれがある
-
症状が急速に悪化している
まとめ|五十肩は「腕が上がらない」だけでは判断しない
腕を上げると肩が痛いと、
「五十肩だ」
と考えやすいものです。
しかし重要なのは、
どの角度で痛い?
↓
どこまで動く?
↓
自分で動かす場合と他動で違う?
↓
肩甲骨はどう動く?
↓
夜間痛はある?
という流れで見ることです。
五十肩は、
痛みの強い時期なのか、動きにくさが中心なのか
によっても対応が変わります。
腕を上げると肩が痛い方は、
「どこまで上がるか」だけでなく、
どの角度で痛み、どんな動かし方になっているのか
も確認してみてください。
五十肩シリーズ
次は、背中に手を回すと肩が痛い方へ。
