
「平地では大丈夫なのに、階段を上ると股関節が痛い」
「一段目は平気でも、何段か上ると足の付け根がつらくなる」
「手すりを使うと少し楽になる」
そんな症状はありませんか?
特に、
-
階段を上ると股関節の前が痛い
-
お尻の奥や外側がつらい
-
片脚で踏ん張ると痛い
-
高い段差ほどつらい
-
手すりを使うと楽
-
疲れると身体が片側へ傾く
という方は、
「股関節の筋力が弱いから」
だけで考えないことが大切です。
西荻窪南口きりん堂接骨院では、
「階段を上るとき、どの瞬間に股関節へ負担が集中しているのか?」
を確認します。
結論|階段を上る動作では「支える」と「持ち上げる」が必要
階段を上るときは、
ただ脚を上へ持ち上げているだけではありません。
実際には、
片脚を一段上へ乗せる
↓
その脚へ体重を移す
↓
片脚で身体を支える
↓
股関節と膝を伸ばす
↓
身体を上の段へ持ち上げる
という流れがあります。
このとき、
-
股関節
-
骨盤
-
膝関節
-
足関節
-
足部
-
体幹
が連動します。
そのため、
階段で股関節が痛い=股関節だけに問題がある
とは限りません。
階段を上る股関節痛を4つのパターンから考えます
これは病名を分類するものではありません。
どの動きで股関節へ負担が集中しているのかを整理するための考え方です。
① 脚を持ち上げるときに痛むタイプ
階段の最初に必要なのが、
脚を一段上へ持ち上げる動き
です。
このとき、
-
足の付け根が詰まる
-
膝を高く上げると痛い
-
高い段差ほどつらい
-
脚を外へ回して上げたくなる
という方もいます。
この場合は、
股関節を曲げる動きだけでなく、
骨盤や腰を使って脚を持ち上げていないか
も確認します。
例えば、股関節の動きが少ないと、
骨盤を持ち上げたり、身体を反対側へ傾けたりして段差を越える場合があります。
② 体重を乗せた瞬間に痛むタイプ
足を一段上へ置くまでは平気でも、
そこへ体重を乗せた瞬間に痛い
方もいます。
この場合、
重要なのは、
-
足を置いた瞬間
-
体重を乗せ始めた瞬間
-
身体が脚の上へ移動した瞬間
のどこで症状が出るかです。
また、
痛い側へ体重を乗せる時間を短くするために、
すぐ反対脚を上げる
という動きが出る方もいます。
ここでは、
片脚で身体を支える能力
も確認します。
③ 身体を持ち上げる途中で痛むタイプ
階段では、片脚で身体を上へ持ち上げる必要があります。
このとき、
-
股関節
-
膝
-
足首
を使って身体を押し上げます。
ところが、
股関節を十分に伸ばしにくかったり、片脚で支える動きが苦手だったりすると、
-
身体を大きく前へ倒す
-
手すりを強く引く
-
反対側へ身体を傾ける
-
勢いをつける
といった動きが出ることがあります。
そのため、
「股関節が痛いから股関節だけを見る」のではなく、身体をどう持ち上げているかを見る
ことが大切です。
④ 疲れると痛みが出るタイプ
最初の数段は平気なのに、
10段、20段と上るうちに股関節が痛くなる方もいます。
この場合、
何段目から症状が出るのか
が重要です。
例えば、
5段までは平気。
10段を超えると重い。
20段を超えると痛い。
という違いがあります。
疲れてくると、
-
身体が片側へ傾く
-
膝が内側へ入りやすくなる
-
手すりを使う量が増える
-
歩幅が小さくなる
など、動きが変わることもあります。
そのため、
最初の一段だけでなく、繰り返したときの変化
も確認します。
なぜ股関節痛なのに膝や足首を見るの?
階段を上る動作は、股関節だけではできません。
身体を上へ持ち上げるには、
股関節
↓
膝
↓
足首
↓
足部
が連動する必要があります。
例えば、
膝で十分に身体を押し上げられなければ、股関節が多く働く場合があります。
また足首の動きが少なければ、身体を前へ移動させにくくなり、
別の関節で補うこともあります。
そのため、
股関節が痛い場所だからといって、股関節だけが負担の原因とは限りません。
当院で確認する5つのポイント
① 普段通り階段を上ってもらう
最初からフォームを直さず、普段の上り方を確認します。
② 痛みが出る瞬間を見る
脚を上げるときなのか。
足へ体重を乗せたときなのか。
身体を持ち上げる途中なのか。
分けて考えます。
③ 左右差を見る
左右で、
-
身体の傾き
-
骨盤の高さ
-
膝の向き
-
手すりの使い方
に違いがないか確認します。
④ 段差の高さを変える
低い段差と高い段差で症状を比較します。
⑤ 条件を変えて再テストする
手すりを使う、身体の位置を変えるなど条件を変えた後、
もう一度同じ動作を確認します。
楽になる・変わらない・強くなる
という反応を見ることが重要です。
自宅でできる階段チェック
痛みが強くない範囲で確認してください。
チェック① 何段目から痛い?
最初からなのか。
10段ほど上った後なのか。
具体的に確認します。
チェック② 高さで変わる?
低い段差は平気でも、高い段差で痛むか確認します。
チェック③ 手すりで変わる?
手すりを使ったときに痛みが軽くなるか見ます。
チェック④ 左右を比較する
右脚で上るときと左脚で上るときで、違いがあるか確認します。
「お尻を鍛えればいい」だけではありません
階段で股関節が痛いと、
「お尻の筋力が弱いから鍛えましょう」
と言われることがあります。
もちろん筋力は大切です。
しかし、
筋力だけで階段動作を説明することはできません。
例えば、
筋力があっても、
-
股関節が動きにくい
-
片脚で支えると身体が傾く
-
膝や足首の動きが少ない
-
痛い側へ体重を乗せるのが怖い
という方もいます。
そのため、
筋力・関節の動き・身体の使い方
を一緒に確認することが重要です。
西荻窪南口きりん堂接骨院が階段の股関節痛で重視すること
当院では、
「股関節が硬いですね」
「お尻の筋力が弱いですね」
だけでは判断しません。
必要に応じて、
-
股関節
-
骨盤
-
腰椎
-
膝関節
-
足関節
-
足部
-
片脚立位
-
スクワット
-
ステップアップ
-
歩行
などを確認します。
特に重視するのが、
実際に階段を上る動作そのもの
です。
身体の状態に応じて、関節モビライゼーション、筋膜へのアプローチ、トリガーポイント療法、カウンターストレイン、メディカルマッサージなどを組み合わせます。
そして、
評価
↓
アプローチ
↓
もう一度同じ階段を上る
という再テストを行います。
私たちが知りたいのは、
「股関節が柔らかくなったか」だけではなく、「階段を上る動作がどう変わったか」
です。
医療機関へ相談した方がよい股関節痛
次のような症状がある場合は、整形外科など医療機関での評価を優先してください。
-
転倒や事故後から強く痛む
-
急に体重をかけられない
-
安静時にも強く痛む
-
夜間痛が強い
-
発熱や腫れがある
-
股関節がロックするように動かない
-
症状が徐々に悪化している
また、階段だけでなく平地歩行でも急激に症状が悪化している場合は、無理に運動を続けないことが大切です。
まとめ|階段の股関節痛は「どの瞬間に負担が集中するか」を見る
階段を上ると股関節が痛いと、
「筋力が弱い」
「股関節が硬い」
「年齢のせい」
と考えがちです。
しかし私たちは、
脚を上げたとき?
↓
体重を乗せたとき?
↓
身体を持ち上げる途中?
↓
何段目から痛い?
↓
手すりを使うと変わる?
という流れで確認します。
大切なのは、
痛い股関節だけを見るのではなく、片脚で身体を支えながら上へ持ち上げる動作全体を見ること。
階段を上ると股関節が痛い方は、
次に階段を使うとき、
「脚を上げる」「体重を乗せる」「身体を持ち上げる」
のどの瞬間で症状が出るのか、一度確認してみてください。
その違いが、階段で起こる股関節痛を考える大切なヒントになります。
股関節痛シリーズ
▶ ① 歩き始めに股関節が痛い方
▶ ② 椅子から立つと股関節が痛い方
▶ ③ 靴下を履くと股関節が痛い方
▶ ④ あぐらで股関節が痛い方
