
「椅子から立った直後、最初の数歩だけ股関節が痛い」
「朝起きて歩き始めると、足の付け根がこわばる」
「しばらく歩くと少し楽になる」
このような症状はありませんか?
特に、
-
長く座った後の一歩目がつらい
-
朝の歩き始めに股関節が重い
-
最初の5〜10歩だけ痛む
-
歩くと少しずつ動きやすくなる
-
片側だけ足が出しにくい
-
足の付け根やお尻の奥に違和感がある
という方は、
「股関節が硬いから痛い」
だけで考えないことが大切です。
西荻窪南口きりん堂接骨院では、
「何歩目まで痛いのか」
「体重を乗せた瞬間に痛いのか」
「脚を前へ出すときに痛いのか」
まで分けて確認します。
結論|歩き始めの股関節痛は「最初の数歩の変化」を見る
同じ「歩くと股関節が痛い」でも、
1歩目から痛い
↓
5歩ほどで楽になる
という方と、
歩き始めは平気
↓
10分ほど歩くと痛くなる
という方では、身体への負担のかかり方は同じとは限りません。
私たちが重視するのは、
「歩くと痛いか」だけではなく、「何歩で痛みが出て、何歩で変化するのか」
です。
歩き始めの股関節痛を4つのパターンから考えます
これは病名を分類するものではありません。
どの場面で股関節へ負担が集中しているのかを整理するための考え方です。
① 固定後スタート型
長く座った後や、朝起きた直後に痛みが出るタイプです。
例えば、
30分座る
↓
立つ
↓
最初の数歩が痛い
↓
少し歩くと楽になる
という流れです。
この場合は、
-
何分座ると症状が出るか
-
立ち上がる瞬間から痛いか
-
一歩目だけなのか
-
何歩で軽くなるか
を確認します。
ポイントは、
「歩行そのもの」よりも、動かなかった状態から動き始める瞬間
にあります。
② 体重を乗せた瞬間に痛むタイプ
歩き始めに、痛い側の脚へ体重を乗せた瞬間に股関節が痛む方もいます。
この場合、
足を着く
↓
体重を乗せる
↓
身体がその脚の上を通る
という流れのどこで症状が出るかを見ます。
また、
-
痛い側に体重を乗せる時間が短い
-
反対側へすぐ身体を逃がす
-
片側へ身体が傾く
といった動きがないかも確認します。
股関節だけではなく、
骨盤や体幹で身体を支えられているか
も重要です。
③ 脚を前へ出しにくいタイプ
「一歩目が痛い」という方の中には、
体重を乗せたときではなく、
脚を前へ振り出すときに違和感が出る
方もいます。
この場合は、
-
股関節を後ろへ伸ばせるか
-
脚を前へ出すときに骨盤が大きく動いていないか
-
腰を反らして代わりに動いていないか
を確認します。
歩行は股関節だけで行う動作ではありません。
股関節の動きが少ないと、その不足分を腰や骨盤が補っているように見えることもあります。
そのため、
「股関節が硬い」で終わらせず、どこが代わりに動いているのか
を見ることが大切です。
④ 歩くと少しずつ楽になるタイプ
最初はつらいけれど、
5歩、10歩と歩くうちに軽くなる方もいます。
ここで重要なのは、
「動けば楽になる」で終わらせないこと
です。
例えば、
3歩で楽になるのか。
1分歩くと楽になるのか。
10分かかるのか。
午前中ずっと重いのか。
この違いを確認します。
また、
最初は楽になる
↓
しばらく歩ける
↓
30分後に再び痛む
という方もいます。
そのため、
楽になるまでの時間と、再び症状が出るまでの時間
の両方を見ることが大切です。
なぜ股関節痛なのに腰・膝・足首を見るの?
歩行では、
股関節
↓
膝
↓
足首
↓
足部
が連動して働きます。
さらに、その上では骨盤や体幹が身体を支えています。
例えば足首が十分に動かなければ歩幅が変わり、その影響で股関節の動きも変化することがあります。
また、片脚で骨盤を支えにくければ、身体を横へ傾けながら歩くこともあります。
つまり、
股関節が痛いから股関節だけを見る
だけでは、なぜそこへ負担が集まったのか分からない場合があります。
当院で確認する5つのポイント
① 最初の10歩を見る
まず普段通りに歩いてもらいます。
特に、
1歩目と10歩目で動きがどう変わるか
を確認します。
② 痛みが出る瞬間を見る
足を着いた瞬間なのか。
体重を乗せた瞬間なのか。
脚を前へ出した瞬間なのか。
同じ「歩き始め」でも分けて考えます。
③ 左右差を見る
左右で、
-
歩幅
-
片脚で支える時間
-
骨盤の傾き
-
身体の揺れ
-
足の向き
に違いがないか確認します。
④ 股関節以外も見る
必要に応じて、
腰・骨盤・膝・足首・足部まで確認します。
⑤ 条件を変えて再テストする
歩幅や足の向き、身体の支え方などを変えた後、
もう一度歩きます。
症状が軽くなる・変わらない・強くなる
という反応を見ることが重要です。
自宅でできる歩き始めチェック
痛みが強くない範囲で確認してください。
チェック① 何歩目まで痛い?
「歩き始めが痛い」だけではなく、
3歩・5歩・10歩
など具体的に数えます。
チェック② どの瞬間が痛い?
-
足を着くとき
-
体重を乗せるとき
-
脚を前へ出すとき
のどこで痛むか確認します。
チェック③ 座っていた時間との関係
10分座った後と、1時間座った後。
座っている時間によって症状が変わるか見ます。
「歩けば楽になるから、たくさん歩けばいい」とは限りません
歩き始めが痛くても、少し歩くと楽になると、
「もっと歩いた方がいい」
と思うかもしれません。
しかし、
最初は痛い
↓
5分で楽になる
↓
30分歩くとまた痛い
という方もいます。
そのため、
歩く量を一律に決めるのではなく、
どのくらい歩くと楽になり、どのくらいから負担が増えるのか
を確認しながら調整することが大切です。
西荻窪きりん堂接骨院が歩き始めの股関節痛で重視すること
当院では、
「股関節が硬いですね」
だけでは判断しません。
必要に応じて、
-
股関節
-
骨盤
-
腰椎
-
膝関節
-
足関節
-
足部
-
片脚立位
-
立ち上がり
-
歩行
などを確認します。
特に重視するのが、
歩き始めの最初の数歩
です。
身体の状態に応じて、関節モビライゼーション、筋膜へのアプローチ、トリガーポイント療法、カウンターストレイン、メディカルマッサージなどを組み合わせます。
そして、
評価
↓
アプローチ
↓
もう一度最初の10歩を確認
という再テストを行います。
私たちが確認したいのは、
「股関節が柔らかくなったか」だけではなく、「最初の数歩がどう変わったか」
です。
医療機関へ相談した方がよい股関節痛
次のような症状がある場合は、整形外科など医療機関での評価を優先してください。
-
転倒や事故の後から強く痛む
-
急に体重をかけられなくなった
-
安静にしていても強く痛む
-
夜間に強い痛みで目が覚める
-
発熱や強い腫れを伴う
-
脚のしびれや力の入りにくさが強い
-
症状が徐々に悪化している
歩き始めの痛みは、変形性股関節症などでもみられることがあります。
ただし、
「最初の数歩が痛い」という症状だけで病名を判断することはできません。
まとめ|歩き始めの股関節痛は「何歩で変わるか」を見る
歩き始めに股関節が痛いと、
「股関節が硬い」
「年齢のせい」
「筋力が弱い」
と考えがちです。
しかし私たちは、
何分座った後?
↓
何歩目まで痛い?
↓
体重を乗せたとき?
↓
脚を前へ出したとき?
↓
歩き続けるとどう変わる?
という流れで確認します。
大切なのは、
股関節の「痛い場所」だけではなく、歩き始めに身体がどう動いているかを見ること。
歩き始めに股関節が痛い方は、
次に歩くとき、
1歩目・5歩目・10歩目
で症状がどう変わるのか確認してみてください。
その違いが、股関節痛を考える大切なヒントになります。
股関節痛シリーズ
次は、椅子から立つ瞬間に股関節が痛い方へ。
