「鍼治療は受けたことがあるけど、電気鍼は少し怖そう…」
「普通の鍼と電気鍼って、何が違うの?」
このような疑問を持つ方はとても多いです。

どちらも鍼を使った治療ですが、刺激の入れ方に違いがあり、向いている症状も少し違います。
今回は、鍼と電気鍼の違いについて、ご紹介します。
鍼治療とは?
鍼治療は、とても細い鍼を使って、皮膚や筋肉にやさしく刺激を入れる治療法です。
「鍼は痛そう」と思われることもありますが、実際は髪の毛ほどの細さの鍼を使うことが多く、強い痛みを感じることはあまりありません。
鍼をすると、こわばっている筋肉がゆるみやすくなったり、血流が良くなったり、神経の興奮が落ち着いたりすることがあります。
肩こりや腰痛、首の痛みだけでなく、疲れやすさや自律神経の乱れが気になる方に用いられることもあります。
電気鍼とは?
電気鍼は、鍼を刺したあとに、その鍼へごく弱い電気を流す治療法です。
「電気を流す」と聞くと不安になるかもしれませんが、実際は強い電流ではなく、筋肉が軽くピクピクするくらいのやさしい刺激で行うことが多いです。
普通の鍼との大きな違いは、一定のリズムで刺激を続けられることです。
そのため、深いところにある筋肉のこりや、なかなか抜けない痛みに対して使われることがあります。
特に、慢性的な腰痛、肩こり、坐骨神経痛のような症状では、電気鍼が合う場合もあります。
鍼と電気鍼の違いは?
鍼治療
→ 手で細かく刺激を調整しながら行う、やさしく繊細な刺激
電気鍼
→ 鍼に電気をつなぎ、一定のリズムで持続的に刺激を入れる方法
という違いがあります。
普通の鍼は、その人の反応を見ながら細かく調整しやすく、刺激に敏感な方にも合わせやすいのが特徴です。
一方で電気鍼は、筋肉の緊張が強いときや、痛みが長く続いているときに使いやすい方法です。
鍼灸でなぜ痛みが軽くなるのか
鍼刺激が入ると、皮膚・筋肉・結合組織にある感覚受容器が反応し、その情報が脊髄を通って脳へ伝わります。
この過程で、末梢、脊髄、脳の各レベルで痛みの信号処理が変化し、結果として「痛みを強く感じにくくなる」方向へ働くことがあります。
研究レビューでは、鍼や電気鍼の鎮痛には内因性オピオイド、セロトニン、ノルアドレナリン、GABA、炎症関連物質の変化など、複数のメカニズムが関わると整理されています。つまり、鍼の効果は“脳内麻薬だけ”ではなく、いくつもの抑制系が重なって生まれるものです。
内因性オピオイドが関わっている根拠
鍼鎮痛と内因性オピオイドの関係を示す有名な根拠のひとつは、ナロキソンというオピオイド拮抗薬を使った研究です。
ナロキソンはオピオイドの作用を打ち消す薬ですが、古典的研究では、これを使うと鍼鎮痛が弱まる、あるいは打ち消される結果が報告されました。
これは、鍼による痛みの軽減にエンドルフィンなどのオピオイド系が関わっていることを示す重要な手がかりになりました。
電気鍼は普通の鍼より効くの?
これはよく聞かれる質問ですが、必ずしも「電気鍼のほうが上」というわけではありません。
大切なのは、その人の体の状態や症状に合っているかどうかです。
たとえば、
・筋肉のこりがかなり強い
・慢性的な痛みが長引いている
・深い筋肉までしっかり刺激したい
このような場合は、電気鍼が向いていることがあります。
反対に、
・刺激に敏感
・初めて鍼を受ける
・自律神経の乱れや疲労感が強い
このような場合は、まず通常の鍼から始めたほうが安心なこともあります。
電気鍼は怖くない?
初めての方は、ここが一番気になるかもしれません。
ですが、電気鍼は無理に強い刺激を入れるものではありません。心地よい程度に調整できますし、不安があれば普通の鍼だけで行うこともできます。
大切なのは、「強い刺激のほうが効く」と思い込まないことです。
体に合った刺激で行うことが、安心して続けるためにも大事です。
まとめ

鍼と電気鍼は、どちらも痛みや不調に対して役立つ治療法ですが、刺激の入れ方に違いがあります。
普通の鍼はやさしく細かい調整がしやすく、電気鍼は一定のリズムで持続的に刺激を入れられるのが特徴です。
また、鍼灸の効果は筋肉だけでなく、体がもともと持っている「痛みを抑える仕組み」にも関わっていると考えられています。
「自分には普通の鍼が合うのか、それとも電気鍼が合うのか」
それは症状や体質によって変わります。気になる症状がある方は、今の体の状態に合わせて、無理のない方法を選ぶことが大切です。
自分には何があっているのか気になる方、ぜひ西荻窪駅徒歩5分の西荻窪南口きりん堂接骨院にお気軽にご相談ください。
