
腕が上がらないのは年齢のせい?夜も痛む五十肩の症状と対処法
「最近、シャツを着るだけで肩が痛い」
「髪を結ぼうとしても、腕が頭まで上がらない」
「背中に手を回せず、下着やエプロンの着脱がつらい」
このような肩の症状を、年齢のせいだと思って我慢していませんか?
肩の痛みは、最初は少し気になる程度でも、徐々に日常生活へ影響することがあります。
特に、夜中に肩がズキズキして目が覚める、痛い側を下にして眠れない、以前より腕が動かしにくくなっている場合は、**五十肩(肩関節周囲炎)**の可能性があります。
五十肩は、単に「肩が痛い」というだけではありません。
痛みを避けながら生活しているうちに、少しずつ肩が固まり、気づいたときには日常のさまざまな動作が難しくなっていることがあります。
こんな肩の悩みはありませんか?
まずは、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
- 腕を上げると肩が痛む
- 洗濯物を干すのがつらい
- 高い場所の物を取れない
- 服の袖に腕を通しにくい
- 髪を洗う、結ぶ動作が難しい
- 背中を洗えない
- エプロンや下着を着けにくい
- 寝返りをすると肩が痛む
- 痛い側を下にして眠れない
- 肩から上腕にかけて痛みがある
- 肩をかばうため、首や背中まで疲れる
いくつか当てはまる場合は、肩関節の炎症や動きの制限が進んでいる可能性があります。
五十肩で困るのは「痛み」だけではありません
五十肩になった方からは、次のような声をよく聞きます。
「夜に何度も目が覚めて、朝から疲れている」
「着替えに時間がかかるようになった」
「電車のつり革につかまれない」
「痛い肩をかばっていたら、反対側の肩や腰までつらくなった」
「このまま腕が上がらなくなるのではないかと不安」
肩は、食事、着替え、入浴、家事、仕事など、ほとんどの動作で使われています。
そのため、肩が思うように動かない状態は、本人が想像していた以上に生活へ影響します。
特に利き腕側に症状が出ると、洗顔や歯磨き、ドライヤー、料理、パソコン作業など、普段は無意識に行っている動作まで負担に感じることがあります。
腕を上げたときに痛む
五十肩では、洗濯物を干す、高い棚に手を伸ばす、電車のつり革を持つなど、腕を上に上げる動作で痛みが出やすくなります。
初めのうちは、ある角度まで動かした瞬間だけ痛むことがあります。
そのため、
「少し痛いけれど、まだ動かせるから大丈夫」
と考えてしまう方も少なくありません。
しかし、痛みをかばう生活が続くと、次第に腕を上げられる範囲が狭くなり、最後には肩の高さまで上げることもつらくなる場合があります。
服の脱ぎ着に時間がかかる
五十肩では、腕を上げる動作だけでなく、腕を後ろへ引いたり、ひねったりする動作も難しくなります。
例えば、
- コートやジャケットに袖を通す
- シャツやセーターを脱ぐ
- 反対側の肩に手を伸ばす
- バッグを肩に掛ける
といった動作です。
無理に腕を通そうとして、肩に強い痛みが走ることもあります。
「今までは何も考えずにできていた動作」ができなくなるため、症状が進んで初めて肩の異変を強く意識する方もいます。
髪を結ぶ・洗う動作がつらい
髪を洗う、乾かす、結ぶ動作では、腕を高い位置に上げ続ける必要があります。
肩の動きが悪くなると、
- 手が頭まで届かない
- 腕を上げた状態を保てない
- 肘が横に開かない
- 首を傾けないと髪に手が届かない
といった状態が起こります。
肩の代わりに首や背中を大きく動かすため、首こりや背中の張りにつながることもあります。
背中に手が回らない
五十肩で特に制限されやすいのが、腕を背中側へ回す動作です。
- 背中を洗う
- 下着を着ける
- エプロンのひもを結ぶ
- ズボンの後ろポケットに手を入れる
- 背中のファスナーを上げる
このような動作が難しくなります。
無理に手を上へ伸ばそうとすると、肩の前側や外側に強い痛みが出る場合があります。
「あと少しで届くから」と痛みを我慢して動かすと、炎症を強めてしまうことがあるため注意が必要です。
夜中に肩が痛くて目が覚める
五十肩の初期によくみられるのが、夜間痛です。
昼間はそれほど気にならなくても、夜になると痛みが強くなったり、寝返りをした瞬間に痛みで目が覚めたりします。
次のような状態が続くことがあります。
- 痛い側を下にして眠れない
- あお向けでも肩の置き場所が決まらない
- 寝返りのたびに目が覚める
- 肩から二の腕にかけて痛む
- 睡眠不足で日中も疲れている
夜間痛が続くと、身体的な負担だけでなく、
「今夜も眠れないのではないか」
という精神的な不安も大きくなります。
腕の下にタオルやクッションを入れ、肩の重さを支えることで楽になる場合がありますが、痛みが強い場合は我慢せず、早めに相談することが大切です。
五十肩とはどのような状態?
五十肩は一般的な呼び方で、医療機関では肩関節周囲炎と呼ばれることがあります。
肩関節の周囲には、関節包、腱、靱帯、滑液包など、肩を滑らかに動かすための組織があります。
これらの組織に炎症が起こると、肩を動かしたときに痛みが出ます。
さらに炎症が続くと、関節を包んでいる関節包が硬くなり、肩の動きが狭くなることがあります。この状態を拘縮といいます。
五十肩では、自分で腕を動かしたときだけでなく、反対側の手で支えて動かそうとしても、肩が固くて動かないことがあります。
猫背や巻き肩も関係する?
猫背や巻き肩が、五十肩の直接的な原因とは限りません。
しかし、デスクワークやスマートフォン操作などで肩が前に出た姿勢が続くと、肩甲骨や背中が動きにくくなります。
肩関節を動かす際には、肩だけでなく肩甲骨や胸郭も一緒に動いています。
肩甲骨や背中の動きが低下すると、腕を上げるたびに肩関節へ負担が集中しやすくなります。
また、痛いからといって肩をまったく動かさない状態が続くと、さらに関節が固まりやすくなることがあります。
大切なのは、痛みを我慢して無理に動かすことではなく、現在の状態に合った範囲で動かすことです。
五十肩の症状は3つの時期で変化します
五十肩の症状は、一般的に次のような流れで変化します。
1.炎症期・疼痛期
炎症期は、肩の痛みが強い時期です。
腕を動かしたときだけでなく、安静にしていても痛むことがあります。
特に夜間痛が出やすく、寝返りや布団の重みでも痛みを感じることがあります。
この時期に無理なストレッチや強いマッサージを行うと、かえって痛みが強くなる可能性があります。
2.拘縮期
強い痛みは少しずつ落ち着きますが、肩の硬さが目立つようになります。
腕を上げる、外側に開く、ひねる、背中に回すといった動作が難しくなります。
肩が動かない分、身体を反らしたり、肩をすくめたりして動作を補うようになり、首や腰に負担がかかることもあります。
3.回復期
痛みが軽くなり、少しずつ肩を動かせる範囲が広がっていく時期です。
ただし、痛みが減ったからといって、急に強いストレッチや運動を始めるのはおすすめできません。
肩の状態を確認しながら、少しずつ運動量を増やす必要があります。
自宅で行う対策も時期によって変わります
痛みが強い時期
痛みが強い時期は、無理に可動域を広げないことが大切です。
- 痛む角度まで腕を上げない
- 勢いをつけて動かさない
- 強く揉まない
- 重い荷物を痛い側で持たない
- 痛い側を下にして寝ない
完全に動かさないのではなく、痛みの出ない範囲で、腕を下へ垂らして軽く揺らす程度から始めます。
肩の硬さが中心の時期
安静時の痛みや夜間痛が落ち着いてきたら、肩甲骨や肩関節を少しずつ動かします。
- 肩甲骨をゆっくり寄せる
- テーブルの上で手を前へ滑らせる
- 胸の前を軽く伸ばす
- 壁に手をついて少しずつ腕を上げる
運動後や翌日に痛みが強くなる場合は、動かす範囲や回数が多すぎる可能性があります。
「たくさん動かせば早く良くなる」と考えず、その日の状態に合わせて調整しましょう。
五十肩と思っていても別の疾患の場合があります
肩が痛くて腕が上がらない症状は、五十肩だけで起こるわけではありません。
例えば、
- 腱板損傷
- 石灰沈着性腱板炎
- 肩関節の変形
- 頚椎や神経の問題
- 外傷による骨折や脱臼
などでも似た症状が現れます。
転倒や重い物を持ったあとから急に腕が上がらなくなった場合や、肩から手にかけてしびれがある場合は、早めに整形外科を受診してください。
西荻窪南口きりん堂接骨院で行うサポート
五十肩では、痛みが出ている肩だけを見るのではなく、肩甲骨、背中、首、姿勢、日常の身体の使い方まで確認することが大切です。
西荻窪南口きりん堂接骨院では、肩の痛みや動かせる範囲を確認し、症状の時期に合わせて施術内容を調整します。
- 肩周辺の筋肉の緊張を整える
- 肩甲骨や胸郭の動きを確認する
- 痛みの少ない範囲で関節の動きを促す
- 着替えや就寝時の姿勢を提案する
- 自宅で行うセルフケアを指導する
- 肩をかばうことで負担がかかった首や背中を整える
痛みが強い時期に、無理なストレッチや強い刺激を行うことはありません。
現在の症状が、炎症を落ち着かせる時期なのか、少しずつ動きを取り戻す時期なのかを確認しながら対応します。
早めに相談したい症状
次のような場合は、我慢せず早めに医療機関や専門家へ相談してください。
- 夜間痛で何度も目が覚める
- 数週間たっても改善がみられない
- 日に日に腕が上がらなくなっている
- 転倒やケガのあとから痛みが続いている
- 腕や手にしびれがある
- 手に力が入りにくい
- 肩が赤く腫れている
- 発熱や強い倦怠感がある
- 胸の痛みや息苦しさを伴う
「まだ動くから大丈夫」と我慢しないでください
五十肩は、症状が軽いうちは、
「年齢のせいだから仕方がない」
「そのうち自然に治るだろう」
と放置されやすい症状です。
しかし、痛みをかばう期間が長くなると、肩の動きが狭くなり、日常生活への負担が大きくなることがあります。
大切なのは、無理に動かすことでも、まったく動かさないことでもありません。
現在の肩がどのような状態なのかを確認し、その時期に合った対処を行うことです。
腕が上がらない、背中に手が回らない、夜に肩が痛むなどの症状でお悩みの方は、一人で我慢せず、西荻窪南口きりん堂接骨院へご相談ください。
