痛みはこうして起こる
西荻窪駅南口徒歩3分、西荻窪南口きりん堂整骨院です。
今回は膝の痛みの起こり方についてお伝えさせていただきます。
膝の痛みには大きく分けて2つの原因があります。
現在日本には、膝の痛みを訴える人が数多くいます。
スポーツ選手が膝の故障のために休場したり、引退したりする話はよく聞きます。
アマチュアのスポーツ愛好家でも、長年競技スポーツに精を出していると、膝の痛みに悩まされるようになります。
膝は使えば使うほど損傷しやすくなります。
たとえば、同じ型の新車を買っても、たまにしか乗らない人の車よりも、連日長距離をドライブする人の
車のほうが車体の消耗が早く、故障が起こりやすくなるのと同じことです。
また、膝に特別負担をかけるような事をしていなくても、40代頃から膝の痛みを訴える人が増えてきます。
このような人の多くは、変形性膝関節症が原因で、膝の痛みが起こっています。
加齢とともに膝関節の軟骨がすり減るために起こるのです。
スポーツによって、若いころ靱帯損傷や半月板損傷などを起こした人も、変形性膝関節症になりやすいといわれています。
膝関節はこんな構造をしている
まず、膝関節の構造について見ていきましょう。
膝関節は、大腿骨と脛骨の間にある関節です。
2つの骨が接する部分は、関節軟骨という、とてもなめらかな軟骨が被っていて、
関節の動きをスムーズにしたり、膝にかかる強い圧力を受け止めるためのクッションの役割をしたりしています。
関節軟骨の間には、半月板という半月の形をした軟骨が挟まっており、半月板は膝にかかる圧力を分散して、
膝への衝撃を和らげています。
関節軟骨や半月板のほとんどは水分で、コンドロイチンやコラーゲン、ヒアルロン酸などの
保湿成分をたくさん含んでいます。
これらの膝関節を包んでいるのは、関節包という組織です。
関節包の内側には滑膜という膜があり、ここで関節液を作っています。
関節液は、軟骨に栄養を送ったり、関節をなめらかにする潤滑油の働きをしています。
関節液にも、ヒアルロン酸がたくさん含まれています。
また、膝関節は、太ももの前側にある大腿四頭筋と、後ろ側にあるハムストリングスという大きな筋肉に支えられています。
大腿四頭筋には膝を伸ばす働きがあり、ハムストリングスには膝を曲げる働きがあります。
関節軟骨や半月板のすり減りにより、痛みが起こる
長年膝を使っていたり、スポーツなどで膝を酷使したりすると、関節軟骨や半月板などに細かい傷が付いてきます。
それを続けているうちに、少しずつ軟骨がすり減ってくるので、膝を動かしたときに摩擦が起こりやすくなり、
痛みを感じるようになります。
また、歳を取って膝を支える大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋肉の力が衰えてくると、
膝が不安定になって余分な力がかかるようになります。
その結果、関節軟骨や半月板などが傷付き膝の痛みが起こりやすくなるのです。
さらに、歩くと体重の約2~3倍、走ると約5倍、階段を下りるときは約5倍、 上るときは約10倍の負荷が膝にかかります。
体重の重い人は、それだけ多く膝に負担をかけます。
また、仕事上、立ったりしゃがんだりすることが多い人や、重荷物を運ぶことが多い人なども、
膝の痛みが起こりやすくなります。
無理をするとかえって膝の痛みが強くなる
膝の痛みから解放されるためには、「痛いことはしない」「無理なことはしない」ということが大切です。
早くよくなりたい一心で、痛くなるまでウォーキングや階段の上り下り、筋力トレーニングなどを
行っていると、かえって症状を悪くします。
痛みは、体の危険信号なので、自分の体の声に耳を傾けましょう。
また、膝は冷やすとよくありません。
膝は筋肉などに守られていないので、外気の温度に左右されやすいのです。
冬の寒さや夏の冷房などから、膝を守ってください。
痛みがあるときは、温めて血行をよくし、筋肉をほぐします。
そのほか、膝を支えている大腿四頭筋やハムストリングスの筋力を鍛えるためのトレーニングや、
ストレッチングなども重要です。
ただし、スポーツが原因で膝を傷めてしまった人は、痛みを感じたら、無理せず休んだり、
練習量を減らしたりしましょう。
無理をしてスポーツを続けると症状が慢性化してしまうかもしれません。
長い期間スポーツによって酷使された膝は、安静にしたからといってすぐに治るわけではありません。
専門家のもとで、時間をかけ、適切な治療を受けることが大切です。
痛みを改善するために
膝の痛みを放っておくと、痛みをかばった歩き方になって、足や腰への負担が増え、腰痛や外反母趾などの原因にもなります。
西荻窪南口きりん堂整骨院では、徒手療法、運動療法、運動や生活の指導など、膝の痛みを改善するための治療を行います。
膝の痛みを感じたら、痛みに悩んでいたら、がまんしないで西荻窪南口きりん堂整骨院を受診してください。
参考文献:首・肩・腰・ひざの痛みをなんとかしたい! 監修:伊藤晴夫