野球肩(肩回旋筋とその腱板の発達と耐性筋力の養成)
肩回旋筋とその腱板がよく発達していれば肩のスポーツ障害は起こりにくいことになる. われわれ日本人は上半身に恵まれていない民族といえるそのために当然なが ら肩回旋筋とその腱板も見劣りする。
全力投球並びに投球動作に近い動きを頻繁に行うスポーツ選手は、肩のスポー ツ障害予防の観点から肩回旋筋とその腱板の発達を促す必要があることはいうま でもない.
しかし、野球のピッチャーでさえも肩回旋筋とその腱板の発達 ・養成・強化と いう観点でトレーニングをしたことがないのが今日の現状である。
肩回旋筋とその腱板の発達を促す最も簡単な方法を紹介するこの方法は、著者が解剖学・動作学に基づき考案したものでありこれまではバタフライと呼んでいた。
しかし、バタフライという呼称はすでに他の筋群の強化法としてあるで、肩回旋筋とその腱板の発達を促すこの方法を「ショルダー・ブレイド バタフライ: shoulder blade butterfly」 と呼ぶことにする。そこで「ショルダ ブレイド バタフライ」 について述べる。
この方法は、 の高さが肩より上 にあって、はじめて意味を持つものなので「肘の高さは肩より上にある」こと を厳守するように指導を徹底する。
肘を肩の高さより上にあげ、肘を支点にして少し強めに外反させて元に戻す。 このバタフライの運動を20~50回行うことを1セットとし、強化するときは2~3セット行う、野球をはじめ肩をよく使う運動選手はこの運 動を準備運動に入れ、平素から肩回旋筋とその腱板を発達させることに心掛ける.
野球肩を予防するには肩回旋筋とその腱板を発達させること、さらに耐性筋 力も高めておくことが必要となる、 それには肩回旋筋とその腱板を発達させ る方法とその耐性筋力を高める方法に分けて、「ショルダー・ブレイド・バタフライ」の運動を行うようにする.
まずは、 肩回旋筋とその腱板を発達させる「ショルダー・ブレイド バタフラ イ」の方法である.
次は、肩回旋筋とその腱板の耐性筋力の養成である、耐性筋力を高めることは肉離れ、筋線維および筋鞘などの微細断裂の予防対策になる。肩回旋筋とその腱板の耐性筋力の養成は、前記とは多少違い、少々難しいかもしれない。
肘の外反動作までは同様であるが、元に戻すときは、反動を使わず、肩回旋筋とその腱板を伸展させながら力を入れて元の状態に戻す。 この方法で1セットに付き20~30回行い強化する場合は3~4セット行い 性筋力を養成する.
*耐性筋力: 筋を伸展させながら筋力を発揮するものである、耐筋力とも書かれ ることがあるが、著者はあえて耐性筋力とした、
西荻窪南口きりん堂整骨院では、徒手療法、運動療法、運動や生活の指導など、野球肩の痛みを改善するための治療を行います。
野球肩の痛みを感じたら、痛みに悩んでいたら、がまんしないで西荻窪南口きりん堂整骨院を受診してください。
参考資料 スポーツ障害別ストレッチング