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腰の骨が痛いってほんと?

2022.02.16

腰の骨が痛いって本当?

腰痛

骨に神経はない。だから痛まない。

 

こう思っている方もいるかもしれません。

 

たしかに、骨そのものや椎間板には神経はありません。

 

でも、骨折したら痛みを感じますよね?

 

骨折は、折れた骨が筋肉の神経を刺激する、と考えることもできますが、ヒビの場合、 骨はまだくっついているので、ほかの神経に影響を与えることはありません。

 

もし本当に神経がないならば、 ヒビでは痛みを感じないはず。それなのに、どうして痛むのでしょう。

 

すべての骨は「骨膜」という薄い膜におおわれていて、ここには大量の血管や神経が通っています。

 

そのため骨折やヒビといった大きな異常がおきると、骨膜にある神 経が刺激を受け、痛みがおそってくるのです。

 

つまり骨膜までを「骨」と考えれば、骨にもしっかり神経があると言えるのです。

 

骨に神経がないというのは、その言葉だけをとらえれば正しいでしょう。しかし、だから「腰痛は骨が原因ではない」というのはいささか乱 暴です。 骨のまわりには必ず骨膜があるため、ここに刺激が加われば当然痛みはおこります。

 

そう、骨は痛いのです。

 

これをふまえて、どのように痛みを生じさせているか、見ていきましょう。

腰痛の震源地“椎間関節”

椎間関節

 背骨の後ろ側にあり、背骨どうしをつなぐ役割を果たす椎間関節。 ここも“腰痛”の4割の原因を占める部位です。

 

関節は、骨と骨をつないで 「関節包」に包まれていますが、その中には多数の神経があるため、ここが傷つくと即座に痛みがやってきます。

 

椎間板が傷つく原因は、老化により水分が失われ、クッション性能が落ちたことが引き金になっていますが、

 

椎間関節は、椎間板がつぶれた二次被害によって負荷が増し、傷つくことが多いのです。

 

背骨は椎間板と椎間関節によって支えら れています。 椎間板が健康なら両者均等に背骨を支えられます。 でも椎間板がつぶれると支える力も弱まり、 椎間関節にかかる負担がどうしても大きくなってしま います。

 

体の組織は、あまり頑丈ではありません。負担が大き くなれば、そのぶ 関節が傷つき、そこに炎症がおこり 痛みを引きおこすのです。

 

スポーツなどで大きく背中を反らすような動きを続 けると、椎間関節に負荷をかけて傷つけてしまうことも よくあります。しかし椎間関節の痛みの多くは、下の左 のイラストのように椎間板がつぶれることで、背骨の前側が支えきれなくなった負担を、後ろ側にある椎間関節 が尻ぬぐいすることでも、おこっているのです。

また、椎間板と違い、椎間関節は生まれつき多数の神経が存在している箇所です。

 

余談になりますが、関節内の神経のはたらきを紹介します。

自動車メーカーがつくった、テレビでもおなじみの2足歩行ロボット。 このロボットをつくるとき、もっとも苦労したのは、バランスを保ちながら2足歩行をするしくみだ ったと聞きます。

 では人間はなぜ、どんな地形でも転ばずに安定して歩くことができるのかというと、 脳の処理能力、骨格や筋肉の形など、さまざまな要素がからみあっているのですが、そのひとつに、関節内にある神経のはたらきがあるのです。

 ためしに、目をつむったまま腕を上げ、ひじを正確に90度に曲げた「ガッツポーズ」 とってみてください。そのあと、目をあけて腕を見てください。どうですか? ほと んどの方がきちんと90度にできていると思います。

 

 関節包の中には、関節の位置や動きの速度、圧力や外からの刺激などさまざまなことを 検知するセンサーがあります。これにより目をつむっていても自分の体の位置を正確に把 握でき、微妙なバランス調整ができるのです。

 

ただし神経があるということは、同時に物理的な刺激や炎症の刺激をとらえ、痛みの 情報も出してしまうのです。

 
椎間関節の痛みは、スーパースターの事故
 

椎間関節だけでなく、ひじやひざなどすべての関節には同じような機能があります。 そして多くの機能をそなえているぶん、関節には数多くの神経が密集しています。

 

関節は、いわば運動器のスーパースターです。 現実のスターに、多数の付き人がいるように、関節にも神経という名の多数の付き人 がいて、彼らの動きをつねに監視しているのです。

スーパースターのささいな事故がニュースで大々的に取り上げられるのと同様に、関 節にも多数の神経があるため、わずかな刺激でも敏感にとらえます。

 

たとえば、皮膚なら「かゆみだ」と認識するような小さな刺激でも、関節では「痛みだ」と大げさに受け取りやすいのです。

 

スーパースター級に重要な役割を担っているとはいえ、椎間関節という単語自体をは じめて聞いたという方も多いと思いますが、慢性腰痛の4割は、ここから始まっていま す。また、炎症から痛みが始まる傾向があるため、やけどのあとのようなジンジンと長 く続く痛みが出やすくなります。

 

 参考文献:一生痛まない強い腰をつくる 金岡恒治著

 
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