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背中に手を回すと肩が痛いのはなぜ?結帯動作から見る五十肩

2026.09.18

「エプロンのひもを後ろで結べない」

「ズボンの後ろポケットに手を入れると肩が痛い」

「下着を着ける動作がつらい」

このような症状はありませんか?

背中に手を回す動作は、日常生活では意外と多く使います。

特に、

  • 背中をかく

  • エプロンを結ぶ

  • 下着を着ける

  • シャツを後ろへ引く

  • 後ろポケットに物を入れる

といった動作がしづらくなると、

「五十肩が進んでいるのかな?」

と不安になる方もいます。

西荻窪南口きりん堂接骨院では、

「どこまで手が上がるか」だけではなく、「どの動きが不足して背中に手を回しにくくなっているのか」

を確認します。


結論|背中に手を回す動作は、肩を後ろへ動かすだけではありません

背中に手を回す動作は、専門的には結帯動作と呼ばれます。

この動作では、

肩を後ろへ伸ばす
↓
肩関節を内側へ回す
↓
肘を曲げる
↓
肩甲骨が動く
↓
手を背中の上へ移動する

という複数の動きが必要です。

つまり、

「手が背中に回らない=肩が硬い」

だけでは不十分です。

特に重要なのが、

肩関節の内旋と伸展、そして肩甲骨の動き

です。


五十肩では「後ろに手を回す動作」が早くつらくなることがあります

五十肩では、腕を上げる動作だけでなく、

背中に手を回す動きが強く制限される

ことがあります。

例えば、

以前は肩甲骨の高さまで手が届いたのに、

最近は腰までしか上がらない。

あるいは、

反対側は背中の上まで届くのに、痛い側だけお尻付近で止まる。

このような左右差は重要です。

ただし、

背中に手が回らないだけで五十肩と決めることはできません。

肩関節だけでなく、痛みの経過や夜間痛、他の方向の可動域も合わせて確認します。


結帯動作を3つの視点から見ます

① 肩関節の内旋が足りているか

背中へ手を回すときには、

肩関節を内側へ回す内旋という動きが必要です。

この動きが小さいと、

手を腰から上へ滑らせにくくなります。

例えば、

  • 腰までは届く

  • そこから上へ行かない

  • 上げようとすると肩の前が痛い

  • 無理に上げると肩がすくむ

という方もいます。

この場合、

「もっと背中へ手を引っ張れば伸びる」

とは限りません。

強く引っ張ることで痛みが増える場合もあります。


② 肩を後ろへ伸ばせるか

結帯動作では、

肩関節の内旋だけでなく、

腕を身体の後ろへ持っていく伸展

も必要です。

例えば、

手を腰の後ろへ回す段階ですでに痛い場合、

内旋だけではなく伸展の制限も考える必要があります。

そのため、

どの位置から痛みが始まるのか

を分けて見ます。

手がお尻へ回る前から痛いのか。

腰までは平気なのか。

腰から上へ動かすと痛いのか。

この違いが重要です。


③ 肩甲骨で無理に補っていないか

肩関節が動きにくい場合、

その不足分を補うために、

肩甲骨を大きく動かしたり、身体をひねったりすることがあります。

例えば、

  • 肩を前へ出す

  • 身体を反対側へひねる

  • 肘を大きく外へ開く

  • 背中を丸める

といった代償です。

このような動きが大きいと、

一見すると背中に手が回っていても、

実際には肩関節そのものはあまり動いていない

ことがあります。


五十肩では「関節包の硬さ」も考えます

五十肩では、肩関節を包んでいる関節包の動きが悪くなることがあります。

このため、

腕を上げるだけでなく、

外旋・内旋など回旋方向の動きが小さくなる

ことがあります。

特に、

背中に手を回す動作では内旋方向の制限が目立つことがあります。

ただし、

「内旋が硬い=五十肩」

と単純には判断しません。

筋肉の緊張や他の肩の病態でも、同じように動かしにくくなることがあります。

そのため、

複数の動きを組み合わせて見る

ことが重要です。


どこまで手が届くかを左右で比較します

結帯動作では、

手が背中のどこまで届くかを確認します。

例えば、

右は肩甲骨付近まで届く。

左は腰までしか届かない。

このような左右差があれば、大切な情報になります。

ただし、

高さだけで評価しない

ことも重要です。

無理に身体をひねって高く見せていることもあるからです。

そのため、

  • 手が届く高さ

  • 痛みの強さ

  • 肩甲骨の動き

  • 身体のひねり

  • 左右差

を一緒に見ます。


当院で確認するポイント

西荻窪きりん堂接骨院では、必要に応じて、

  • 結帯動作

  • 肩関節の内旋

  • 肩関節の伸展

  • 外旋

  • 前方挙上

  • 肩甲骨の動き

  • 頚椎・胸椎

  • 左右差

  • 夜間痛

などを確認します。

特に重要なのが、

どの動きだけが制限されているのか、それとも複数方向で制限されているのか

という点です。


自宅でできる簡単チェック

痛みが強くない範囲で行ってください。

① 左右の手の高さを比べる

背中へ手を回し、

どこまで上がるか左右で比較します。

② どの段階から痛いか見る

お尻。

腰。

背中。

どの位置から痛みが出るか確認します。

③ 身体をひねっていないか

鏡があれば、

手を上げるときに身体全体を大きくひねっていないか確認します。


タオルで無理に引っ張り上げるのは注意

背中に手が回らないと、

タオルを使って無理に上へ引っ張るストレッチをする方もいます。

しかし、

痛みが強い時期に無理やり引っ張る

と、症状が悪化する場合があります。

特に、

  • 強い夜間痛がある

  • じっとしていても痛い

  • 少し動かしただけで鋭く痛む

場合は、強いストレッチを避けることが大切です。

運動は、

痛みの程度と時期に合わせて調整する

必要があります。


西荻窪きりん堂接骨院が結帯動作で重視すること

当院では、

「背中に手が回らないから、もっと伸ばしましょう」

だけでは考えません。

必要に応じて、

  • 肩関節

  • 関節包

  • 肩甲骨

  • 鎖骨

  • 頚椎

  • 胸椎

  • 胸郭

などを確認します。

身体の状態に応じて、

  • 関節モビライゼーション

  • 筋膜へのアプローチ

  • トリガーポイント療法

  • カウンターストレイン

  • メディカルマッサージ

などを組み合わせます。

そして、

評価
↓
アプローチ
↓
もう一度背中に手を回す

という再テストを行います。

私たちが確認したいのは、

「肩が柔らかくなったか」だけではなく、「実際に手がどこまで回るようになったか」「痛みがどう変わったか」

です。


五十肩以外も考える必要があります

背中に手を回すと肩が痛む場合でも、必ずしも五十肩とは限りません。

特に、

  • 転倒や外傷後から急に痛む

  • 腕に明らかに力が入らない

  • 肩が強く腫れている

  • 強い安静時痛がある

  • 手や腕のしびれが強い

  • 症状が急速に悪化している

場合は、整形外科など医療機関への相談を優先してください。


まとめ|背中に手を回す動作は「内旋」だけではない

背中に手が回らなくなると、

「肩が硬くなった」

と考えがちです。

しかし実際には、

肩を後ろへ伸ばせる?
↓
内旋できる?
↓
肩甲骨はどう動く?
↓
身体をひねって代償していない?
↓
左右差はどれくらいある?

という流れで見ることが大切です。

五十肩では、腕を上げる動作だけでなく、

背中に手を回す動作の制限

も重要な症状の一つです。

エプロンや下着の着脱がつらい方は、

単に「硬いから」と無理に伸ばすのではなく、

どの段階から動かしにくくなるのか

を確認してみてください。

その違いが、肩の状態を考える大切なヒントになります。


五十肩シリーズ

次は、夜中に肩がズキズキして眠れない方へ。

▶ ③ 夜中に肩がズキズキ痛むのはなぜ?夜間痛がある五十肩の見分け方

 
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